宗教やその他、根拠が乏しいと思われるのに、信じないと地獄に落ちるとか考えを強制してくる教えは嫌だよねと思っている人は結構多いのではないでしょうか。
科学でも、押しつけられると嫌だという人は結構いますよね。
そもそも、如何なる場合も絶対に正しいという根拠はこの世に存在するのでしょうか。
最近だとコロナウイルスのワクチンに関して、そのような議論がありました。
私はワクチンは3回接種しています。4回目も打つつもりです。特に健康被害は感じていません。
統計データでもワクチンの有効性は確かめられています。
しかし、確かに体質的に副反応が強く出る人とか、迷走神経反射で打つのが辛いとか、私には分からない特殊な理由でワクチンを打てない人はいるかも知れませんね。
科学は99%正しくても、1%は異なる可能性がある事を否定しませんが、物事には絶対はないという事です。科学者は安易に断定しないので、そこを指摘されると苦しい事になりますし、それを逆手に取って付け込んで来る人もいます。詐欺師です。
尤も、自動車で交通事故に遭っている人がこんなに大勢いるのに自動車は規制されず、ワクチンは絶対反対と言っている人の主張はナンセンスだと思いますが。
統計データは、あくまで平均値や標準を求めるものなので、個人差がある事を無視できません。ワクチンで亡くなる人は極めて少ないと私は思っていますが(政府が保証しているのは、ワクチンで亡くなった可能性がある人達で、ワクチンによって亡くなったと確実に証明された人達ではないです)0ではないのはその通りだと思います。
そこで、私はワクチンで人口削減というような滅茶苦茶な事を主張している陰謀論者、所謂、反ワクチン思想の持ち主を避けているし、時には批判しますが、ワクチン接種を強制するつもりはありません。これからもそうです。
mRNAワクチン技術はノーベル賞を取りましたが、これからも幅広い分野に応用されていくと思われます。その時、陰謀論も大きくなっていくかも知れません。陰謀論者の考えを変える事は殆ど不可能だとされていますが、未だ判断できない子供達や若者には、きちんとした情報を伝えていきたいものです。サイエンスコミュニケーションの必要性が叫ばれる昨今ですが、私達も科学リテラシーを磨いていきたいものですね。