ストレスの大部分は人間関係によって生じるとか。
悩みの9割は人間関係だと言われたりもします。
人間関係にコツというものがあるのでしょうか。私は人付き合いが上手な方ではないのですが、気を付けるべきポイントは幾つかあると思います。
シリーズ人間関係という事で、今日は「淡い付き合い」について解説したいと思います。
一言で結論から言うと「淡い付き合い」とは、相手に深入りしない、深い関係を築くとしても距離感に注意して慎重にするという事です。
距離感がおかしいと人間関係は上手くいきません。人間も生物ですから縄張り意識というかパーソナルスペースというものがあると思います。そういう言わば聖域、一人の心の大切な場所に土足でずかずか踏み込むと大変な喧嘩になる事があります。
美輪明宏さんと三島由紀夫さんのエピソードで、こんな話がありました。
三島さんが割腹自殺前に、三輪さんの所に挨拶にやってきたそうです。明確に最後の挨拶とは言わなかったけれど、察する所があった三輪さんが「何で私たちは18年も付き合えたんでしょうね?」と聞いたそうです。
それに三島さんはこう答えたそうです。
「膝の上に乗るから撫でてやったら、図に乗って肩まで上がって来るやつがいる。しまいには顔まで頭に上がって、顔まで舐める奴がいる。君にはそういう所が一切なかったからな」
仲良くしていても、親密になりたくても、丁度良い距離感が大切なのではないでしょうか。これに似た言葉に「親しき仲にも礼儀あり」という言葉もあります。
ちょっと違うかも知れませんが、私の知人に何でも白黒つけがちで、キッパリものを言う人がいます。その人は、ちょっとおどおどしている人を見ては、強い口調で注意するので周りから距離を取られています。ハキハキして正しい事を言い、曲がった事が嫌いな人は善い人だと思いますが、行き過ぎるとこういう事になりますね。
「過ぎたるはおよばざるが如し」なんて言葉もありますし、前に書いたかも知れませんが、キリスト教の聖書の「コヘレトの言葉・伝道者の書」と呼ばれる部分にも正しすぎてはならないという戒めの言葉がありますね。
相手に調和して合わせる事と、正しい事を主張する事の線引き、バランスは難しいですが気をつけていきたいものですね。
下に貼ったのは過去に生きづらさについて書いた文章です。長文で読み辛いかも知れませんが、よければご覧下さい。今回の内容に近い事が書いてあります。