アンガーマネジメントいう言葉を聞いた事がありますか?
怒りをコントロールする技術の事です。
怒りは6秒過ぎると収まるなんて説を聞いた事はないでしょうか?
出所は脳科学らしいのですが、アンガーマネジメントとして紹介される事もあります。
6秒ルールなんて嘘だ、だからアンガーマネジメントなんて役に立たないと思うかも知れませんね。ですが、役に立つ情報もちゃんとあります。
今回は私が自分なりにアンガーマネジメントを咀嚼して役に立っているなという事柄を紹介していきたいと思います。
- 価格: 638 円
- 楽天で詳細を見る
①怒りを思い出すと余計に腹が立つのでできるだけ思い出さないようにして忘れる。
怒りや悲しみは反芻のように思い出すと、気持ちが強くなってしまうものです。ですから、怒りの原因となった何かの出来事から教訓を得て再発防止策を見つけたら、後は忘れてしまった方が良いです。怒りや憎しみや悲しみにずっと囚われていると精神的に良くありませんし、精神疾患の引き金になるかも知れません。
②怒らない事を意識すると逆に腹が立ってしまう。
人間は何かをするなと言われると、逆にそれが強化される性質を持っています。心理的リアクタンスと言ったりします。それとは別に何かを想像するなと言われるとそれを想像してしまうという性質もあります。例えば、象を思い浮かべないで、と言われたらどうでしょう。反射的に象を想像してしまうでしょう。私がこの話を最初に聞いたのはTEDトークだったと思いますが、脳は否定形を、何かの概念の否定として理解しているので、想像するなという命令を守れないのだそうです。これと同じに、怒るなという命令を人間が守る事が難しいのが分かると思います。だから、怒りがこみ上げてきたら全く別の事に注意を逸らすのが正解だと思います。
③楽しい事や、これからの人生で継続していく建設的な事柄を思い浮かべる。
アンガーマネジメントの本には意外にもこんな事が書かれています。アンガーマネジメントは怒らない技術ではなく、怒りをコントロールする技術です。怒りが必要な場合もあり、正しい怒りは何かを生産するエネルギーにもなり得ます、と。確かにそうですね。何かを正しいと主張すると、それは誰かに対する批判になってしまう事がありますね。ですが、その主張が必要な場合もあります。これと同じに、怒りが正当である場合もあるでしょう、という事です。無理に怒りを押し込めるのではなく、建設的な方向に向けていく事が大切です。もしも、闇雲な怒りで良くない結果を生みそうだったならば、上に書いた様に押し込めるのではなく、楽しい事を考えたり、何か生産的な事に振り向ける様にしましょう。
④派生技術を利用する。
アンガーマネジメントに似た技術にコーピングとかアサーションというものがあります。コーピングはざっくり言うとストレスの解消、管理方法です。
アサーションは、相手に自分の気持ちを適切に伝える技術で「心理的安全性」とも似ている部分がありますね。
怒りを感じるのは、自分の思いが踏みにじられた時、思い通りに行かない時等だと思います。ですがそういう事は人生には沢山あります。そういう時に、気を紛らわせたり、正しい解消法を持っている事は大切です。怒りの内容を相手に適切に伝えて、冷静に問題の解決を図る技術も必要でしょう。
こんな感じに6秒間、怒りを我慢して「怒ってはいけない」とただただ念じるのではなく、様々な方法で怒りを解消し、それを善い方向に向ける取り組みをするのであればアンガーマネジメントは有用だと私は思っています。
小さな怒りから人間関係が壊れたり、何かの問題が発生する事は良くある事ですね。世界の様々な価値あるものは壊れやすいのに、直すのは恐ろしく難しかったり、不可能だったりします。その一つが信用ですが、できるだけ信用を壊さない為にも、怒りを制御し自分にとって利益のある感情に変えていきたいものですね。