スクラップ置き場

社会の底辺に生きているニンゲ…ゲフンゴフン、ぬこが書いている文章です。

生きづらさ2 同調圧力に関して

生きづらさについて書きましたが、自分でも読んでいて反省がありました。

自分なりに時間をかけて考えていた事を書いたのですが、専門用語等が多くて分かりにくかったと思います。貧困問題で苦しんでいる人が、この記事を読めるのだろうかと考えた時、難解で読み辛いと感じるのではないだろうかと思いました。

そこで、同じ内容をもっと簡単に分かりやすく書いてみようと思います。

 

gomiblog.hateblo.jp

色々な事を書きましたが、私が一番言いたかった事はその場の雰囲気とかノリに合わせるべきかそうでないのかという事です。ちょっと小難しい言い回しをすると同調圧力という言葉になりますね。英語だとピアプレッシャーです。

この同調圧力が強いのが日本だと言われたりしますが、外国にも同様の同調圧力がある事が実験によってある程度確かめられています。

日本の同調圧力が強い事を証明しようとしたその研究では、むしろかえってアメリカの方が同調圧力が強い事が分かったのです。

www.u-tokyo.ac.jp

他にも似た研究があり、矢張りですが同様の結果が出ています。

gendai.media

同調圧力は外国にもあり、人間の共通の性質である事が分かります。

これを以前の文章では一つの価値観を共有するという意味でパラダイムという言葉で表したのです。価値観は普遍的な価値とは異なるかも知れません。そもそも普遍的な…つまり時代とか場所を超えて変わらない価値なんてそもそも無いんだという立場もあり得る訳ですけれども、それは脇に置いておきたいと思います。

 

同調圧力が良い方向に向かう事もあれば、集団にとって良くない方向に向かう事もあるという事は了解して貰えると思います。できるだけ、集団にとって良い方向、そして個人にとっても良い方向に向かうのが好ましいですよね。

そこで、判断が必要になってくるのですが、この判断材料として「科学」というものを私は挙げました。科学の定義は簡単ではないのですが、実験によって確かめられる事、再現が可能な事、論理的な筋道が立っていて矛盾がない事、統計データに基づいていて事実に立って考えている事を条件としました。本当はもっと複雑で総合的な判断をしているのですが、それを解説しようとするとものすごく長くなってしまうので、やめておきましょう。

 

できるだけ、自分の好みとか直感に依らずにデータに基づいて考える事が大事だと私は思っています。直感や違和感が働いて良い結果を導く場合もありますが、人間は錯覚する生き物なので、適度に自分の感覚を疑う事も必要です。このさじ加減を口で言い表すのはとても難しいので、人生経験の中で体を通して学んでいく必要があります。

 

ノリとか雰囲気を大切にして、その場の流れを重視する必要がある時もある。

逆に、そういうノリや雰囲気を疑って、本当に大切な事は何なのかを考える必要がある場合もある、という事です。

 

「浮く」とか「ハブられる」という言い回しがありますが、まさにこれこそが同調圧力に対してどう接するかという事の結果です。浮かないように皆の顔色を伺って行動する必要がある場合もあるかも知れないし、逆に集団からハブられても、仲間として行動してはいけない場合もあるかも知れないですよね。

 

生きづらさは、同調圧力によって生まれると思われていますが、世界中に同調圧力はあります。だから、同調圧力がない世界に行きたいと願う事は、現実の世界から乖離しています。死んでしまう訳にはいかないので、生きていく為には同調圧力に対してどう対処していくかを学ぶ必要があるのです。

だから、同調圧力が強い日本はディストピアだ!とか、ヘルジャパン!みたいな事を言っている人は根本的な所で躓いています。そういう考え方に実は貧困の原因があるのかも知れません。

 

ノリや雰囲気に流されるべきか、そうでないかを見極める力を身につけて、世の中の摩擦つまり、人と人とのぶつかり合いのダメージをできるだけ少なくする事。これこそが大切な事なのです。