スクラップ置き場

社会の底辺に生きているニンゲ…ゲフンゴフン、ぬこが書いている文章です。

ダブルバインド

ダブルバインドという言葉をご存じでしょうか。

二つの異なる矛盾した命令を同時に出されてしまう事を言います。

右に行けと左に行けと言う命令を同時に出されたら混乱しますよね。

どうして良いか分からず、その場に立ち止まってしまうでしょう。

昔、ベイトソンという学者がこういう命令を繰り返す事で、対象の人が統合失調症に似た症状を示すのではないかと言いました。今ではこの説はあまり信用されていませんが、こんな風にコミュニケーションを取られたらストレスは溜まりそうです。

 

この話とラッセルという学者の階層理論、場合分けの理屈がセットで語られます。右に行けという命令と左に行けという命令が同じ次元であれば矛盾ですが、右に行け、でも、もしも何か問題があれば左に行けという命令であれば右を観察して良くなさそうなら左に行くという場合分けを使って問題を解決できますよね。

大体の問題はこれで解決できるので大丈夫そうです。

 

仕事とか学校とかで、こういう命令を出された事はありませんか?

筆者が良く目にするのは、こういう場面です。

自分で考えて動けと、言われた事だけやれという命令を同時ではないですが、近いタイミングで出す人がいたりします。当たり前ですが、これは矛盾しているので同時に行う事はできません。大体の場合は、これを雰囲気で感じ取って、空気を読み、何を自分で考えるべきなのか、何については言われた通りにやるべきなのかを場合分けします。

この場合分けができる人は空気が読める人であり、文字通りにしか受け取れない人は空気を読めない人という訳です。実際は、他にも色々なな情報を与えられているので、それを総合して判断するのですが、なかなか難しいですよね。

 

こういう時に大切なのはほうれん草、ではなく報告・連絡・相談の報連相です。

上司や命令者に報連相を行う事で、自分の判断が間違っている時に負わなければならないリスクを回避できます。私は、分からない事はちょこちょこ上司、命令者、指示者に相談するようにしています。仮に、そこで全ての方法が分からなくても、相談をしているという事がアリバイになるので、全部が自分の責任になる事を回避する事ができます。そういうやりとりを繰り返す内に、ダブルバインドを避けるのがうまくなっていきます。報連相は自分の不明点を解消するという意味もありますが、上長を自分の仕事に巻き込むテクニックでもあるんですね。

 

仕事においては自分で判断する事が大切な場合もありますし、言われた事を忠実にこなす事が必要な場合もあります。派遣労働者は法律で指示者の命令を聞く事が義務づけられていますので、自主判断を避けた方が良いですが、そういう事です。

しかし、自分が人を教える立場になると分かると思いますが、自分は自分の仕事を抱えているので、全部の場合を口頭で分かりやすく説明する事はできません。時間がないのです。そうなると抽象的な命令しかできなくなります。

安全に気をつけましょうとか、商品を大事にしましょうとかですね。

もしも、これが壊れる状況が同時に起こると、ダブルバインドが発生してしまう訳です。ですから、安全第一、次に品質とか場合分けをしますよね。

命令を繰り返す内に、命令者も人間ですから、矛盾した事を言ったり、朝三暮四、朝令暮改で言っている事が状況によって変わる場合がありますね。

こういう時に、うまく場合分けを行い、分からない部分を聞く事で不明点を解消し、報連相をきちんと行う事ができると会社での評価、学校での評価が高くなると思います。

逆に、良く発達障害なのではと言われる傾向がある人は、こういうコミュニケーションを疎かにしている可能性があります。実際の発達障害はパーソナリティなので治すのは殆ど不可能ですが、グラデーションで考えると、こういうテクニックは一つの解決策になるのかなと思います。

是非、参考にして見て下さいね。