『現代日本社会は「老人支配(gerontocracy)」だから老人を安楽死させた方がよいという論について考えてみました。現代日本社会が「老人支配」だってほんとでしょうか。たしかに「権力を持った老人たち」は支配層を形成していますけれど、「権力を持たない老人たち」は片隅に追いやられ収奪されています』
『日本の政体は年齢や属性にかかわらず、「権力を持っている人間が権力を持っている」という同語反復的な「支配者支配(powercracy)」のような気がします。支配者層の集団属性は年齢でも性別でもなく「現在の権力者のアジェンダに賛成し、その実現をアシストする人たち」という以外にないんじゃないかな』
シルバーデモクラシーとは、高齢者が選挙において影響力を持つようになることを指します。日本は、高齢者人口が増加し、若年層の政治参加が低下しているため、シルバーデモクラシーが深刻な課題となっています。
具体的には、高齢者の投票率が若年層に比べて高いため、政治家たちは高齢者の要望に配慮することが多く、高齢者向けの政策が優先される傾向があります。また、高齢者による地方選挙の影響力が強く、地方自治体においても高齢者向けの政策が優先されることがあります。
このような状況から、若年層や子育て世帯、障がい者などのニーズに応える政策が不足しているとの指摘があります。また、高齢者向けの社会保障制度が充実している一方で、若年層に対する支援が不十分なことも問題視されています。
したがって、日本においてはシルバーデモクラシーが深刻な問題であると言えます。政治家や行政が、多様な世代のニーズに応えるためには、若年層の政治参加を促進し、多様な立場の人々の声を反映する仕組みを整備することが必要とされています。
次いで「では若者の何パーセントが投票に行けば、日本のシルバーデモクラシーは改善されますか」と質問してみた。
若者の投票率が高まることは、日本のシルバーデモクラシーを改善するために重要な一歩です。ただし、具体的なパーセンテージについては一概には言えません。
日本においては、若年層の投票率が低下している一方で、高齢者の投票率が高くなっています。若年層の投票率が向上すれば、政治家や政策が多様な世代のニーズに応えるようになるため、シルバーデモクラシーを改善することが期待されます。
一般的に、若者の投票率が向上するには、政治教育の充実や選挙制度の改革、投票の便利化などが必要とされています。若年層の投票率を一定の水準以上に引き上げることで、高齢者による影響力が相対的に低下し、多様な世代のニーズが反映されるようになると考えられます。
ただし、具体的なパーセンテージについては、社会的背景や選挙制度、政治教育などの様々な要因によって異なるため、一概には言えません。より高い若者の投票率を実現するためには、長期的かつ継続的な取り組みが必要となります。
ダメ押しで「私の試算では、若者の定義によりますが、若者を広めに見積もって40歳以下とした時、若者全員が投票に行ってもシルバーデモクラシーは何ら改善されないように思われますが。」と質問してみた。
確かに、若者を広めに見積もって40歳以下とすると、投票率が100%に達しても、シルバーデモクラシーが完全に解消されるわけではありません。なぜなら、高齢者人口が急速に増加しているため、高齢者の影響力が依然として大きいからです。
しかし、若者全員が投票に行くことで、政治家や政策が多様な世代のニーズに応えるようになる可能性があります。若者に対する政策や制度の充実が進むことで、若年層が積極的に社会に参加し、将来的にはシルバーデモクラシーが改善される可能性があると考えられます。
ただし、投票率を上げるためには、選挙制度の改革や政治教育の充実、投票の便利化など、様々な施策が必要とされます。また、若者が投票に行くこと自体が重要であり、政治に関心を持ち、意見を発信することが、将来的にシルバーデモクラシーを改善するための重要な一歩となるでしょう。
だ、そうである。「老人」は若者の絶望の深さを知るべきである。
※続編的内容です。よろしければどうぞ。