「貧困」
私のブログのテーマでもあり、最終的に完全に解決出来ないまでも貧困問題を緩和出来るようなコンテンツを作りたいと思っている。
私なりに様々な文献を調べ、自分の経験と併せて今まで文章を書いてきた。
例えば、この記事は食生活を改善する事で健康に近づき、貧困による問題を緩和する目的で書かれた。
又、この記事はリテラシーを身につける事で間違った情報から身を守り、詐欺の被害などを減らす目的で書かれた。
他にも様々な記事を書いてきた。だが、最近は自分の取材不足もあり、あまり文章を書けないでいる。そもそも、私の文章は本当に貧困に喘いでいる人々に届いているのかという疑問もある。
そこで、改めて貧困の原因を探ろうと思った。最近登場したopenAIのChatGPTというチャットボットに「貧困問題の原因は何か」という質問をしてみた。きっと、ChatGPTは、完全な正解ではないにせよ、それらしい事を言ってくれるだろう。それを参考に、先行研究を調べ直してみようと思ったのだ。以下がChatGPTの返答である。
貧困の原因は複雑であり、一つの要因だけで説明することはできません。一般的に、貧困は以下のような複合的な要因によって引き起こされると考えられています。
教育の不足:教育を受ける機会が限られていたり、質の低い教育を受けていたりすることで、適切な職業に就けなかったり、賃金が低い仕事に就くことが多くなったりすることがあります。
雇用機会の不足:適切な職業に就ける機会が限られていることがあります。また、労働市場において、技能や能力に見合った賃金が支払われないことがあります。
社会的排除:差別や偏見、人種、性別、障害、年齢などの要因により、一部の人々が社会から排除され、平等な機会を享受できなくなることがあります。
健康問題:貧困層には健康問題が多く、病気や障害により、仕事を失ったり、高い医療費がかかったりすることがあります。
政治的不安定:政治的な不安定や紛争により、生産活動や経済が停滞し、雇用機会や所得が減少することがあります。
自然災害:自然災害により、住居や生活基盤が壊滅的な被害を受け、生活環境が悪化し、貧困層にとっては一層生活が厳しくなることがあります。
これらの要因が複合的に作用することで、個々の貧困層の状況が形成されることがあります。貧困を解決するためには、これらの要因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
簡単にまとめると「教育、雇用機会、社会的排除、健康問題、政治的不安定、自然災害」という要因が複合して貧困に陥るという事だった。比較的外的要因を列挙する傾向にある事が気になったので、次の質問をしてみた。「返答ありがとう。今の内容だと殆どが外的要因であるようだけれども、貧困に陥る人、個人の責任はないのだろうか?」それに対する返答が以下である。
確かに、貧困に陥る人には個人の責任があることもあります。例えば、不適切な金銭管理、適切な教育を受けなかったことによるスキルや資格の不足、薬物依存などの個人的な問題が、貧困の要因となっていることがあります。
しかし、個人の責任だけを貧困の原因とすることは単純化されすぎており、貧困は個人の問題だけでなく、社会全体の問題としても認識されています。社会や経済の構造や、政策上の問題など、外的要因が個人の選択や行動に大きな影響を与えることがあるためです。
貧困を解決するためには、個人的な責任と外的要因の両方を考慮し、適切な対策を講じる必要があります。個人的な責任を強調する一方で、社会全体の問題に対して責任を持つことも大切です。
そうなのだ。一般論的な社会正義の立場では、貧困者の責任問題は大きく取り上げられない傾向にある。最初の返答は「模範解答」だった。しかし、そういう立場の人達も、内心では貧困には社会的外的要因だけではなく、個人の責任もあると考えているのである。次いで念押しの為にこう質問してみた。「貧困には〝外的要因〟と〝個人の責任〝の両方があり、それらを同時に考慮して支援をしていくべきだという事ですね」これに対する返答は以下である。
はい、そのように考えることが重要です。貧困は複雑な問題であり、外的要因と個人の責任が絡み合っているため、それぞれを切り離して考えることはできません。そのため、貧困問題に対する解決策を検討する際には、社会や経済の構造、政策的な問題、個人の責任など、様々な観点から総合的に対策を考える必要があります。
この通りだ。だから私は、極端な政治左派による貧困の責任を全て外的要因に還元する権力批判にも、良くある新自由主義的、リバタリアン的な考えによる全面的な自己責任論にも懐疑的なのである。次いで、このような質問をしてみた。「そうなると、相互の信用関係という要素も、貧困の原因の一つとして重要な意味を持っていませんか」これに対する返答は以下である。
はい、相互の信用関係は貧困問題にも大きな影響を与える要因の一つとして考えられます。特に、低所得層や貧困層では、信用を取り戻すことが難しい場合が多いため、信用関係の問題が深刻化することがあります。
たとえば、金融機関からの融資を受けることができないため、起業や事業を展開することができない場合があります。また、職場での信用が低い場合、昇進や昇給などのチャンスを逃してしまうことがあります。また、健康保険や社会保障制度など、信用がないために利用できないサービスや制度がある場合もあります。
したがって、信用関係を回復するためには、個人の自助努力だけでなく、社会全体での支援や制度の整備が必要です。例えば、信用情報機関の設立や金融機関の貧困層向け融資制度の整備などが、信用関係の問題を解決するための一例となります。
そういう事になる。以前から仮説していたが、貧困問題には「信用」という要素が重要な関わりをもっている。例えば、嘘ばかりつく人間を友人にしたいだろうか?嘘ばかりついて約束を守らない人間に金を貸したいだろうか?戻ってくると思うだろうか?そういう事である。個人レベルでは、先ず自分の行動を見直す必要があるのだ。
社会の側が様々な策を講じても、怠惰で自分では自分自身の生活を改める努力を何もしなかったら、救済の網からはこぼれ落ちてしまい、何度助けようとしても助けられなくなる。そして、共産主義者のような扇動家が、権力を打倒する事を主張し、全て外的要因に問題の責任を還元する時、テロリズムの機運が高まり、民衆は貧民を憎悪するようになる。これが社会的分断である。最後に、このような質問をしてみた。
「その通りですね。信用は貨幣価値の基礎でもあり、人間関係にも重要な意味を持っています。孤独による幸福度、健康の低下にも関わりますね。信用を回復する為には、社会側の施策も重要で、個々人の努力も必要だという事でしょうか」これに対する返答が以下である。
はい、その通りです。信用は社会や経済において非常に重要な役割を果たしています。貧困や孤独に陥ってしまう人々にとっても、信用を回復することは非常に重要な課題であり、社会的な支援が必要です。また、個人自身も自助努力を重ねることで、信用を回復することができます。
また、信用を回復することが健康や幸福度にも影響を与えることがあります。孤独や孤立してしまうことで、メンタルヘルスの問題や生活習慣の乱れが生じる場合があります。それに対して、社会的な支援や人間関係の構築によって、健康や幸福度を改善することができることがあります。
そのため、信用を回復するためには、個人の自助努力と社会的な支援の両方が必要であると言えます。
孤独について以前書いた文章も紹介しておく。
以上だ。こういう訳で、貧困の原因は私が目星をつけている事柄からそう遠くないのではないかと感じた。あくまでチャットボットの返答に過ぎないので、完全な回答ではないにせよ、目安にする事は出来るだろう。これからも「貧困」と「信用」の関係について考えていきたい。
貧困者は(私も決して裕福ではないが)自分の考え方を変える必要がある。全てを社会の責任に帰してはいけないし、逆に全てを自分の責任であると考え、自分を責め続ける必要もない。行き過ぎた他責思考も、自責思考も良くはない。必要な部分では人を頼り、その上で自らの足で歩いていくような姿勢を持っていれば、きっと多くの人が幸せに辿り着けるだろう。私はそう信じたい。