スクラップ置き場

社会の底辺に生きているニンゲ…ゲフンゴフン、ぬこが書いている文章です。

完璧を目指すと何も出来なくなる

悪い完璧主義というものがある。

完璧でなければ許されないと考え、何も着手しないような態度だ。酷いのになると、自分では何もしないのに、他人のあら探しを始める。批評家になるのは難しく、ただ人の欠点をあげつらうばかりでは誰からも尊敬はされない。

 

批判を過剰に恐れる態度は、過去の挫折や劣等感から来るのかも知れない。そして、次こそは完璧なものを作ろうと考えるがあまり、肩に力が入り、着手する事自体が難しくなる。

 

では、こういう時にはどうすれば良いのか。私なりに実践している方法を箇条書きで書き出したい。

 

①目標を下げる

 

先ず、何も手が付けられないような状況というのは目標を高く設定し過ぎている。

完璧という言葉は、確か中国の故事から来た言葉で、傷のない玉を意味する。しかし、現実には全く歪みがなく摩擦がない玉を作る事は不可能である。数学的な理想空間でない限り、どんなものにも瑕疵があるのが現実だ。

だから、取りあえずやってみようと人は言う。しかし、取り返しのつかないミスをしてしまったらどうすれば良いのか?

いきなり自分がコントロール出来る範囲を超えた事はしない方が良い。何かに新しく挑戦し、自分の限界を超えるような努力は場合によっては必要だ。だが、挑戦と言うと聞こえは良いが、問題が起きれば誰もあなたの尻拭いはしてくれない。誰かから特別に頼まれた事でない限りは、自分に出来る事を着実に積み重ねた方が良い。どうしても、高い目標にチャレンジしてみたくなった時は、様々な場合を想定し、保険をかけておく事をお勧めする。

 

私の主観だが、日本人は失敗に厳しい。そして過去の失点は延々言われ続ける。成功する為には失敗体験はむしろ必要ですらあるが、問題が起こらないように配慮した上で挑戦した方が身の為である。

 

守りに入るばかりではイノベーションは生まれないけれども、慎重さは必要である。

だから、自分が確実に達成出来るレベルの、全力より低い目標を立てて、成果を量産する方が日本社会では評価されるように思う。完成度100%の製品を3つ作るよりも、完成度80%の製品を4個、5個作る方が評価される場面は多い。

 

簡単な事に着手すると、作業興奮でモチベーションも上がる。そうしてコツコツ積み上げた上で、安全マージンを確保してから高い目標に挑戦した方が良いのではないかと思う。

 

②習慣化

 

習慣になっている事は意識しなくても出来る。逆にやりなれていない事は判断力や注意力を必要とし、精神的に疲れる。

 

先ずは繰り返しの仕事、ルーチンワークを体で覚えて習慣にする事が必要だ。覚える為には作業をきちんと理解する必要がある。情報を書き出して分析して小分けにし、分かりやすくまとめると、覚える為に役立つ。また、それを用いて誰かに作業を引き継ぐ時にも役に立つ。

 

大体、習慣がきちんと身に付く為には5日を2週続けてやる必要があるそうだ。大体14日を目安にすると良いだろう。

 

逆に反復作業ではない部分は、意識して仕事をする必要がある。仕事にメリハリを付ける為にもこうした訓練は必要だ。

 

③取りあえず体を動かす

 

寝ていたり座っていると、血流が悪くなりやる気も落ちる。だから立ち上がり、運動をした方が良い。脳への血流が増えて集中力も増す。座り過ぎは、寿命を縮めるとも言われる。

 

取りあえず簡単な作業に着手する事でやる気が出てくる。作業と直接関係ない事でも良いので先ずは何かを始めてみるのが良い。但し、集中力を奪う誘惑物、スマートフォンとかゲームとかは勉強や仕事をする際は隠しておいた方が良い。休憩中でもいじる事で気が散るし、頭を使うので休めなくなる。

 

私のお勧めは簡単な片付けや清掃をする事だ。これをすると作業する場所が使いやすくなるし、片付けや清掃で大きな事故が起きる事はあまりないので(むしろ片付いていないからミスや事故が起きやすくなる)始めの作業に丁度良いからである。

 

仕事場をある程度、綺麗に保つ事は様々な点で良い効果をもたらすので片付け、清掃の習慣を付けるのをおすすめする。

 

④音楽を聞く

 

作業中に音楽を聞くのは、作業の効率を落とすそうだが、作業の前にやる気を高める為に音楽を聞くのは良いそうだ。

私はこの事をYouTuberのブレイクスルー佐々木さんの動画で知った。完璧主義対策についても動画にされているので是非見てみて欲しい。

 

以上である。

ここに書いたノウハウは珍しいものではない。様々な場所で紹介されているものの集積である。ただ、私がそれを実際に行い、効果があると感じたものを書き連ねた。私のオリジナルな考えではないが、参考にして貰えると嬉しく思う。